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Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 28:Gaffel Kölsch

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翌日の朝はDüsseldorfの街を散歩。 先日のお祭りモードとはうって変わって、人もまばら。 早朝の散歩は気持ちが良い。 この日はお昼前に電車でベルギーの国境に程近いAachen(アーヘン)へと向かいました。 街の中心にあるアーヘン大聖堂は、世界遺産にも登録されています。 建築様式もどことなく特徴のある感じです。  建物の感じは、石造りの建物も多く、どこかベルギーの町並みを連想させます。 のほほんとした雰囲気が漂う街並みは非常に良い感じです。 この日は、Aachen近郊の温浴施設へ行って、初めてドイツのスパを体験。 どちらかと言うと温水プール的な感じで、レジャー感が満点です。いい体験でした。 今日紹介するビールは、前回に続いてケルシュビール。 Privatbrauerei Gaffel Becker(ガッフェル・ベッカー私営醸造所) は、1908年に創業を開始した醸造所です。 Gaffelの名前の由来は中世の時代の同業組合の連帯証みたいなもの(私自身あまり理解していません)から来ているそうで、なかなかかっこいい名前のビールです。 従業員は150人程の中規模な醸造所で、Becker一族による同族経営が行われています。 ケルシュは、上の写真のように200mlのKölsch-Stange(ケルシュ・シュタンゲ)と呼ばれる、細長いグラスでサーブされるのが特徴です。 金色のビールがなんともおいしそうです。 Gaffelのケルシュは、フルーティーさももちろんですが、麦の味がしっかり感じられるビールです。 真夏で喉が渇いているときに飲んだので、ホントに一瞬で飲み干してしまいました。 おいしい。 ●○Gaffel:Kölsch○● Brewery:Privatbrauerei Gaffel Becker Location: Köln,Germany Website:http://www.gaffel.de/

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 27:Dom Kölsch

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Düsseldorf(デュッセルドルフ)に着いた翌日は、ケルンへエクスカージョン。 ドイツで4番目に大きい都市、ケルン。 デュッセルドルフと同様、ライン川に面する都市で、街の歴史はローマ時代に遡る、歴史ある都市です。 同じ州にあるケルンとデュッセルドルフは共に敵対関係にあるのは有名ですが、50キロも離れていない両都市に全くスタイルの違う名物ビールがあるのは非常に興味深いところです。 デュッセルドルフでは、先日紹介したような赤褐色でロースト麦芽の香り深い Altbier(アルトビール) を醸造しているのに対し、ケルンでは、淡色でフルーティー、口当たりが軽めな Kölsch(ケルシュ) を醸造しています。 両方とも上面発酵のビールですが、どちらも非常に個性があり、世界的にも名の知れているスタイルのビールです。 そもそも Kölsch(ケルシュ) とはどういうビールなのでしょうか。 ケルシュには Kölsch-Konvention(ケルシュ協定) というのが設けられており、ケルシュという名称の誤使用や濫用を防ぎ、ケルシュを地理的原産地呼称を守るために醸造所間で取り決めがなされています。 そのケルシュ協定では、ケルシュとは次のように定義されています。 Die Bezeichnung Kölsch ist seit alters her eine qualifizierte geographische Herkunftsbezeichnung für nach dem Reinheitsgebot hergestelltes helles, hochvergorenes, hopfenbetontes, blankes obergäriges Vollbier .(ケルシュという呼称は、 ビール純粋令にのっとって醸造された、淡色でよく発酵され、ホップを強調し た透き通った上面発酵のVollbier(フォルビア) の事を指す) (引用:Kölner Brauerei Verband E.V. http://www.koelner-brauerei-verband.de/k%C3%B6lsch-konvention) もちろん、上記の条件を満たしていても、ケルンやその周辺地域で醸造されたものだけに名前の権利が付与される

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 26: Uerige Alt

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東から一気に電車でデュッセルドルフへとやってきました。 日系企業の集積地として長年有名な街ですが、現在も5000人ほどの日本人がこのデュッセルドルフで暮らしているそうです。 中心街を歩いていても、日本人、日本語の看板、日本料理のお店等を頻繁に見かけるので、なんとなしにアウェー感を感じない街です。 こうした"日本人街"もデュッセルドルフの1つの特徴ではありますが、デュッセルドルフといってまず特筆すべき事は、Altbier(アルトビール)の主要産地だということです。 夏になれば、旧市街のレストランのテラスや、特設されたビールカウンターでAltbierを飲む人でごった返します。 まさにAltbierの聖地といったところです。 レストランに入らなくても、広場等にある出店で注文して飲むことが出来るので、気軽に一杯頂けます。 そんなデュッセルドルフの出店で飲んだ Uerige(エーリゲ) のAltbierを紹介。 そもそもAltbierとは上面発酵タイプのビールで、茶色がかった色が特徴で、ドイツ版エールビールと考えればわかりやすいと思います。 Altbierとは日本語で「古いビール」といった意味になりますが、「昔ながらの伝統的な製法で作ったビール」のことを指し、Alt(=英)old)と名づけられているのだそうです。 今回紹介するUerige(エーリゲ)は、1862年からDüsseldorf(デュッセルドルフ)のAltstadt(旧市街)で醸造をしている老舗醸造所です。 Altbierをメインに醸造してはいるのですが、変り種として、1月と10月の一年に2度しか飲めないUerige Sticke(エーリゲ・シュティッケ)というアルコール度6%の若干ストロングなAltbierや、デュッセルドルフ近郊では珍しいWeizen(ヴァイツェン)も醸造していたりと面白い。因みに2009年度のUerige Stickeは10月19日に飲むことが出来たそう。 さて、お待ち兼ねのAltbier。筒状のグラスに出されるのが特徴。 全体的にモルトの味が際立ちます。そもそもAltbierはそれほど好きなスタイルではない(ビール好きなのに)のですが、これは美味しかったです。後

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 25:Krušovice Jubilejní Ležák

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 ドレスデン夕景。  夕日が街全体を照らし、ドレスデンに高くそびえる塔が美しいシェルエットになる。 感動的な夕景です。 夕暮れの中の駅も非常に絵になります。 日本では少ないKopfbahnhof(行き止まり式の駅)が、旅情をかきたてます。 次の日は一気に"西"へと向かいます。 さて、今日もチェコのビールを紹介。 前回Krušovice(クルショヴィツェ)の Krušovice Mušketýr(クルショヴィツェ・ムシュケティール) というラガービールを紹介しましたが、今回はKrušoviceの Jubilejní Ležák(ユビェレイニ・レジャーク) を紹介。 昔のレシピをもって作られた苦味の利いたラガービールだとか。 味は上品なホップの苦味を感じられ、なかなか美味しい。 モルトの味もしっかりと感じられて、全体的に軽くなく、ずっしりとした味わいがあります。 チェコビールは奥深い・・・。 ●○Krušovice:Jubilejní Ležák ○● Brewery: Královský pivovar Krušovice Location: Krušovice , Czech Website:http://www.krusovice.cz/

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 24:Březňák světlé výčepní

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 プラハを堪能した後は、10:40プラハ発の電車でDresdenへ向かいます。 電車は2時間ほどでDresdenHbf(ドレスデン中央駅)へ到着。あっという間です。 この時宿泊したのはDresden郊外にあるホテル。最近ニュースでふと見たらAsylbewerberheim(移民のための宿泊施設)になるとの事で、住民の反対運動が活発化している事を知りました。 特にDresdenでは移民排斥を訴えるPEGIDA(ペギーダ)の本部があり、今や移民排斥のデモ活動が日々繰り広げられています。 美しい街の風景とは裏腹に、今ヨーロッパは非常に大きな問題を抱えていること、改めて実感させられます。 輸送手段、旧/新の競演  さて、話は戻り、ドレスデンの街へ。 何と言ってもシンボルはこの聖母教会。 聖母教会を囲む家々も新しく、訪れる度に新しい建物が再建され、 いつ見ても新鮮。 家々に塗られているペンキもまだ新しく、パステル調の家がなんとも綺麗です。 ////////////////////////////////////////////// DresdenにはFreiberg等、近郊の有名なビールが幾つかあるものの、 もう少しだけチェコのビールを紹介します。 Cibichというおじさんの顔が描かれたエチケットが印象的なチェコビール、 Březňák(ブレジュニャーク) 。 pivovaru Březňák(ブレジュニャーク醸造所)は1753年に創業した醸造所で、戦後は1960年に国営のSeveročeské pivovary(北ボヘミア醸造所)に吸収されましたが、1992年に再び民営化されました。 現在はハイネケングループの傘下で、主力商品のBřezňák světlé výčepní(ややライトなラガービール)をはじめ、黒ビールなども醸造しています。 今日紹介するのは主力であるsvětlé výčepní。 このビールはほとんど記憶がなく、味もほとんど覚えていません。 と、言う事で味のコメントは省略。 ●○Březňák světlé výčepní ○● Brewery: pivovaru Březňák Location: Usti nad L

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 23:Pivovarský dům Štěpán-český klasický ležák světlý

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 この日は10:00くらいに宿を出て、のんびりトラムに揺られながら観光をする事に。 前回訪れなかった所を中心に、気ままに巡ってみる事にしました。 まずは、"美しい街並み"を見れるスポットを探して、ヴルタヴァ川対岸にある公園を訪れる事にしました。  お花が綺麗に咲いていて、その奥には旧市街、Kostel Matky Boží před Týnem(ティーン教会)  を見渡す事が出来ます。  どこから見てもやっぱり美しいプラハの街並みですが、地元の人しか知らない とっておきの"ビュースポット"がありそうですね。 ふらっと散歩を終えた後は、一度宿に戻り、しばし休憩。 夜はトラムを利用して、プラハにある地ビール醸造所へ向かうことにする。 それが今日紹介する Pivovarský dům(ピヴォヴァルスキー・ドゥーム) 。英語で翻訳するとBrewery Houseという意味だそうです。 1998年にオープンしたこのマイクロブルワリーでは、チェコスタイルのležák světlý(淡色ラガービール)、ležák tmavý(黒色ラガービール)を中心に、バナナビールやコーヒービールといった珍しいスタイルのビールも手がけています。  今回飲んだのは Štěpán-český klasický ležák světlý(シュテパン・チェスキー・クラシッキー・レジャーク・スヴェトリ) 。淡色タイプのラガービールです。 ビールは決して透き通っておらず、無ろ過であるため少々濁っています。 味はホップの苦味や香りが程よく利いていて、若干まろやかな味が特徴です。 ●○ Pivovarský dům: Štěpán-český klasický ležák světlý ○● Brewery: Pivovarský dům Location: Prague , Czech Website:http://www.gastroinfo.cz/pivodum/

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 22:Krušovice:Mušketýr

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夕暮れのプラハ街並み。 塔の上に登ると、おもちゃのように可愛らしい街並みが眼下に広がります。 特に石畳の上をトラムが行きかう姿は見ていて飽きません。 その後、カレル橋を渡り旧市街広場へ。 翌日もプラハの街を散策します。 //////////////////////////////////////////////////////// 今日も引き続き、チェコのビールを紹介。 今日紹介するのは、街の中でも看板を度々見かける Krušovice(クルショヴィツェ) のビールです。 正式名称は Královský pivovar Krušovice(クルショヴィツェ王立醸造所) で、どこか威厳のある名前を持つ醸造所です。現在はハイネケングループ傘下の民間企業ですが、創業当初は、神聖ローマ皇帝であるルドルフ2世の所有であったこともあり、また後にボヘミア王室が所有していたため、その名残で「王立」という言葉がついています。因みにラベルに見られる王冠は、ルドルフ2世のものだそうです。 創業は1581年と、ボヘミア地方では最も古い醸造所の内の一つです。 戦後は国有化され、国有醸造所である中央ボヘミア醸造所に統合されますが、1991年に再び独立します。1992年には有限会社され民営化、そして現在に至ります。 今日紹介するのは、 Krušovice Mušketýr(クルショヴィツェ・ムシュケティール) というラガータイプのビール。 ザーツホップの切れのある苦味と、豊かなモルツの香りを十分に感じることが出来る美味しい一杯。結構美味しかったので、思わず街中で見つけた専用グラスを買ってしまいました。数あるグラスの中でも結構気に入っています。 ●○Krušovice:Mušketýr ○● Brewery: Královský pivovar Krušovice Location: Krušovice , Czech Website:http://www.krusovice.cz/

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 21:Budvar kroužkovaný ležák

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チェコの首都、プラハにやってきました。 どこを写真とっても絵になるという素晴らしい町。 美しい街はヨーロッパに多いですが、プラハはその内のNo.1といえるぐらい美しい街です。 そのくらいいい街なので、思わず私も二度目の訪問をしてしまう訳です。 ただ、前回はあまりビールを飲んだ記憶が無いので、 今回はビールを飲む! というモットーでプラハを巡りました。 とは言ったものの、有名なビアパブである U Fleků(ウ・フレク)も行っていないので、まだまだ魅力は存分に味わっていませんが・・・。 まずは U Medvidku(ウ・メドヴィードクー) というビアレストランに行きました。 因みにレストランの名前の頭にある「u」というのは「~のもとで」という意味らしく、チェコのレストランでは度々見かけます。 ドイツのレストランによく見る「zum(~へ)」という意味とよく似ていますね。 ドイツ語のzumの由来としては、例えばZum Schwarzen Sternというレストランだったら、人々が集まる際に「Zum Schwarzen Stern(Schwarzen Sternへ行こう)」と言うもんだから、店の名前にzurやzumが付いてしまったと聞いたことがありますが、このチェコ語も似たような由来なんだろうなぁと思います。 さて今日紹介するのは、再びBudvarですが、今回は少し変わったのを紹介。 kroužkovaný ležák(クロウジュコヴァニュィ・レジャーク)。 ドイツ語で言うところの Kräusenbier(クロイゼンビア) (リンク先:当サイト2010/6/24の記事) にあたり、生きた酵母が入ったラガータイプのビールです。 樽での販売のみだそうで、レストランでしか味わえないスタイルのビールということになります。  透き通って、爽快感がありそうな淡色のビールが運ばれてきました。 泡立ちが非常によく、美味しそうな雰囲気が伝わります。  味はモルティーで、ややドライな印象のビールです。 これまたチェコ料理の牛肉なんかにぴったり。 ●○Budweiser Budvar:kroužkovaný ležák ○●

Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 20:Budvar tmavý ležák

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Budvarの醸造所はČeské Budějovice(チェスケー・ブデヨヴィツェ)の中心街からバスで数駅離れたところにあります。ヨーロッパの醸造所の中でも珍しい近代的な概観は、遠くからでもすぐ認識することが出来ます。 醸造所では、醸造所の見学が出来るほかお土産販売所とレストランも併設されており、一観光地として楽しめるスポットとなっています。 今回、醸造所の見学などが終わってしまった時間帯だったため、レストランのみ訪れることにしました。店内は私が訪れたときは比較的がらがらで、それほど人はいませんでした。 出来立ての美味しいビールが飲める+美味しい料理が食べれるので、結構満足です。 今日紹介するのはレストランで飲んだBudweiser Budvar tmavý ležák(トマヴィ・レジャーク)。 2004年に登場したラガータイプの黒ビールです。 甘みというよりかは、ロースト麦芽からくる苦味が際立つ印象でした。 チェコの塩っぽい料理には非常に合う気がします。 ●○Budweiser Budvar tmavý ležák ○● Brewery: Budweiser Budvar Location: České Budějovice , Czech Website:http://budweiser-budvar.cz/index.html