Bierreise 2008 Germany&Poland 7:Wernesgrüner

ゴチック様式の美しいファサードを持つRathaus(市庁舎) 
教会のようなその外観、13世紀頃まではFranziskaner Klosterkircheと言う教会だった建物を使用しているとの事

      9月2日は、ベルリンからポーランドへと向かいました。

途中、ポーランド国境にある街、Frankfurt(フランクフルト)に立ち寄りました。
前回の投稿で少しふれた、"ポーランド国境にほど近い”
-方のFrankfurtです。

ドイツにはFrankfurtという地名が二つあり、
とりわけ知名度が高い方はFrankfurt am Main(フランクフルト・アム・マイン=マイン川沿いのフランクフルト)。ECB(欧州中央銀行)や世界有数のハブ空港(FRA)がある事で知られています。
一方、今回訪れたのはFrankfurt an der Oder(オーデル川沿いのフランクフルト)。
接する川によって区別されています。

一方が金融の中心で、ハブ空港を抱える大都市だが、こちらのフランクフルトは比較的コンパクトな街です。
Frankfurt an der Oder駅。駅前からはトラムも走ってます
Frankfurtのシンボル?Odertrum(オーダートゥルム) 東独時代の60~70年代に建築された建物だとか
Marienkirche(聖マリア教会) 14世紀ごろに建てられた建物だとか
 中心街は第二次大戦による被害がそこまで出なかったとの事ではありますが、
比較的新しい建物が目立ちます。
上の写真はFrankfurtのマップです。中央の川(Oder)を挟んで左がFrankfurtで右がPolandのSłubice(スウビッツェ)になります。大戦前はOder川がドイツの国境では無かったため、Poland側もFrankfurtの街の一部、Dammvorstadt(ダム・フォアシュタット)地区でした。

このマップから分かる様に、この街からポーランドへ行くには橋を超えるだけです。
Polandとの国境 2008年に国境検問所が廃止されました
シェンゲン協定により、パスポートコントロールがなくなったため、簡単に国境超えが出来ます。
PolandのSłubice(スウビッツェ)
こちらがドイツのFrankfurt an der Oder
Poland側に足を踏み入れてみましたが、あまりPolandに来た、という実感はありません。寧ろ、Polandから見たドイツのFrankfurtが、東独時代のPlattenbau(プラッテンバウ)と呼ばれる無機質な集合住宅が立ち並んでいるので、寧ろPolandっぽくも見えます。
(尤もPlattenbauは東独のイメージそのものでもありますが,,,)

短いPoland観光を楽しんだ後は、次の列車まで時間に余裕があったため、冒頭に紹介したRathaus(市役所)の前にあるカフェでビールを頂きました。

Wernesgrüner(ヴェルネスグリューナー)。
ザクセン州東部のVogtland(フォークトラント)地方のSteinberg(シュタインベルク)にある醸造所です。
現在はビットブルガーの傘下にあるとか。

この醸造所の歴史は醸造所設立の1436年にまで遡ります。
この年にSchorer兄弟が醸造権を獲得したことで創設された醸造所は、年を増すにつれて成長し、第二次大戦前には既にドイツ全土で販売されており、隣のオランダにも輸出するほど大きな醸造所に成長しました。
戦後は東ドイツの醸造所となりましたが、ビールの海外輸出は続き、アメリカ等にも輸出していたそうです。戦後は東ドイツの社会主義政権の下、一度国営化された後、1994年に再び民営化されました。
現在は旧東ドイツ地域を中心に、様々な地域で、この醸造所のビールが頂けます。

このWernesgrünerはこのFrankfurtで初めて飲んだビールですが、非常に美味しかったです。
ホップが非常に利いていて苦味がある中でも、喉越しがよく、すぐ飲み干してしまいました。
●○Wernesgrüner ○●
Brewery: Wernesgrüner Brauerei
Location: Steinberg, Germany
Website: http://www.wernesgruener.de/

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