投稿

9月, 2014の投稿を表示しています

Bierreise Czech 2014 11: RYCHTÁŘ 15° SPECIÁL

イメージ
郊外の町から再びメトロで市街地の方まで戻ってきました。 旧市街広場 一時雨が降っていたプラハ市街もすっかり天気が良くなり、 日が差してきました。 いい天気になったとこで再び街の中の散策開始です。 ********************************* 今日は RYCHTÁŘ の15°SPECIÁL(スペシアル15°)を紹介します。  プラハとブルノの間にあるPivovar Hlinskoで醸造されているビールです。 1913年に創立された比較的歴史の浅い醸造所で、現在は他の醸造所と共にPivovary Lobkowicz GroupというHoliding会社を形成しています。  この醸造所のグループは、Pilsner UrquellやRadegast等の大手ビールとは一線を画し、 大量生産、と言うよりは地方の中小規模のチェコの醸造所で形成していて、そうした醸造所と高品質なチェコビールの保護を目的としているそうです。  こうした企業グループがある事で、チェコのビール市場の多様化がしっかりと保全されているようで、嬉しく感じます。 主なラインアップは以下の通り; Klasik(RYCHTÁŘの中でも一番ライトなビール) Standard(PremiumとKlasikと中間) PREMIUM světlý(ミディアムボディーのラガービール) 15°SPECIÁL(比較的ストロングなスペシアルビール) NATUR kvasnicový(無ろ過で濁りのあるビール) 今日紹介するのは15°SPECIÁL(比較的ストロングなスペシアルビール)。 15°とは麦汁濃度を表しておりますが、標準的なビールは11°ぐらいなので、 比較的濃厚でアルコールも若干高めです。 テイストは、甘みもある丸い印象です。 いかにもチェコビール!って感じで非常に美味い。 なかなか日本では飲むことの出来ないビールですが、美味しいビールです。 ●○RYCHTÁŘ 15°SPECIÁL ○● Brewery:Pivovar Hilnsko Location: Hilnsko,Czech Website:http://www.rycht

Bierreise Czech 2014 10: Jihoměstský pivovar

イメージ
Haje周辺の景色 修道院の醸造所でビールを飲んだ後はそのまま旧市街へと戻り、I.P. Pavlova(I.P.パヴロヴァ)駅から地下鉄C線の終点であるHáje(ハーイェ)へと向かいました。 終点まではおよそ25分ほど。まず観光では訪れるような事の無い住宅街。 駅を降りて地上に向かうと、広々とした景色の中に、共産圏時代に建設されたであろうPlattenbau(プラッテンバウ)形式の集団住宅が沢山立ち並んでいます。    何でこんなとこに日本人が!?見たいな、アウェーな雰囲気を感じつつ、 目的の場所へと向かう訳ですが、実は今回の訪問理由は他でもない、ここにも醸造所レストランがあるからです!  駅から歩いて10分ほど。まさに集合団地の一角にある醸造所で、言うなれば、多摩ニュータウンの団地の一角にあるイメージです。 Jihoměstský pivovar(イホミェツスキー醸造所) 。 ネットで探しても日本語の記事が見つからなかったので、本邦初公開! 2010年3月開業と、最近オープンしたばかりの新鋭のマイクロブルワリー。 プラハの旧市街から遠く離れた住宅街の真ん中にあるのですが、 昼から超満員! 空いている席も、予約席で一杯で、次の予約者が来たら席を離れる事を条件に、なんとか席に着く事が出来ました。 薄暗い雰囲気のある店内。店内には醸造釜もあり、いい雰囲気。 それにしても平日の昼間にこんなビールを飲むお客さんで賑わうとは…。流石は人気店。  メニューは勿論チェコ語オンリー。ビールのスタイルはなんとか分かるものの、料理はさっぱり分からなかったので、店員さんに聞くことに。 店員さんも英語が流暢に話せるわけではありませんが、とても親切に教えてくれました。  まずはLežák světlý 12°(ライトラガー)。 無ろ過のビールは、モルティーな甘さもgood! 一気に飲み干してしまいました。 続いてTmavý speciál 14°(ダークラガー)。 こちらは麦汁濃度が14°と比較的重いボディーのビールです。 ほのかな甘さも有ですが、ロースト麦芽の香ばしさを全体的に感じる事の出来る、 飲み応えばっちしのビールで

Bierreise Czech 2014 9: Klášterní pivovar Strahov

イメージ
ストラホフ修道院付近から見たプラハ市街。写真左がプラハ城 この日は2つのBrewery Restaurantを訪問する日。 朝からトラムに乗り、お城のある高台まで来てみました。 とは言っても、お城に行くわけではなく、お城の最寄り駅から更に進んだPohořelec停留所で下車しました。 ストラホフ修道院。右手に進んでいくとプラハ城がある ここにはStrahovský klášter(ストラホフ修道院)という修道院があり、壮麗な図書館があることでも 知られています。 この修道院のもう一つの目玉となるのが、修道院に併設されている醸造所です。 Klášterní pivovar Strahov(ストラホフ修道院醸造所)。  まさに修道院の敷地内にある醸造所で、開放感のある雰囲気の良い醸造所です。  14世紀からこの場所に醸造所としては存在していたそうで、様々な戦火にも巻き込まれつつも長い間存続していたそうですが、1907年に閉鎖されてからは、建物だけを残したままだったそうです。 しかし、2000年にリノベーションを図り、ビールを醸造するレストランとして再スタートを切りました。 夏場はテラス席が開放感があっていい感じです。もちろん店内にも席はあります。 常時色々な種類のビールがon tapです! レストラン内には醸造釜が!まさに出来たてのビールを頂けるという事ですね。  この日頂いたビールは2種類。 朝10時とあって、控えめに。 ラインナップはチェコ系ビール、と言うよりか、IPAやAmber Lager等のレギュラービールに加え、Bockやヴァイツェンなどがシーズナルで登場します。 従って枠にとらわれない新鋭のマイクロブルワリーって感じのラインアップです。 一つ目に頂いたのは Sv. Norbert pšeničné světlé(ヴァイツェン) 。  写真では手前のビールです。早速シーズナルビールにトライ。 こちらに来て初めてのヴァイツェンでしたが、本格的なヴァイツェンで美味しい。 そこまで濃厚さは無く、どちらかと言えばすっきりしているので喉越し滑らか。 今までチェコで飲んだビールと

Bierreise Czech 2014 8: U Tří růží Světlý ležák & Stout

イメージ
お店の概観 今回のビアライゼ(ビール紀行)では、チェコのビールを紹介するだけではなく、ブリュワリーレストランのような、そのお店で醸造し、そのお店でしか飲めない!というビールも幾つか紹介します。 プラハを訪れた際は、Pilsner UrquellやStaropramenと言った大手ビールだけではなく、 是非当サイトで紹介したレストランを参考に、自家製ビールを楽しむ事をオススメします! 今日はプラハの旧市街にあるBrewery Restaurant(ビールを醸造するレストラン)の U Tří růží を紹介します。 レストランは、旧市街広場から歩いて3分ぐらいの所で、人通りの多い賑やかな通りに面して店を構えてます。  予約をして行きましたが、到着すると意外に空いているように見えましたが、 どの席にも「Reserved(予約席)」のカードが置かれており、人気店のようです。 1-3階までこのお店のようで、私たちは3Fに通されました。  店内はクラシックな雰囲気の中にも、色々な装飾がなされていて、 非常に良い雰囲気。 紙のテーブルクロスも、ドイツ語で書かれたレトロなビールの醸造プロセスが描写されており、 なかなかハイセンスです。 夕飯時でしたので、ビールを飲みながら、お食事も注文してみました。 メニューとしてはお肉とお芋といったチェコの伝統料理が中心です。  ソーセージ盛り合わせ。 料理の価格は、プラハ旧市街価格と言ったところなので、 若干高いですが、他の国に比べるとやっぱり安いです。  食べ勧めると、どうやら豚でない香りが… メニューを見返してみると、牛やラムのソーセージもあると書かれており、 面白い組み合わせでこれまた美味しい。 ビールは先日紹介したTmavý ležák(ダークラガー)以外にも、 Světlý ležák(ラガー)とStout(スタウト) を紹介します。  このレストランで何より美味い!と思ったのはこのSvětlý ležák(ラガー)。 チェコのLagerビールらしい、モルティーで比較的マイルドな一杯。 微かな甘みと、何よりストロングなビールでは無いのに非常に飲み応え

Bierreise Czech 2014 7: U Tří růží Tmavý ležák

イメージ
praha城付近から旧市街を一望する Staropramenの醸造所併設のレストランでビールを飲んだ後は、 一度ホテルに荷物を置き、観光再開です。 なんと今日の気温はほぼ30℃!日差しが強く、肌が焼けるような暑さです。 天気予報によると、この後の天気があまりよくないという事なので、 天気のいいうちにと、眺めがいいスポットは今日行ってしまうことにしました。 プラハの街をよく眺望できるスポットとして、有名どころでは主に2つ。 ①praha城付近 ②Petřínská rozhledna(ペトシーン展望タワー) です。 特に②は、階段を登るのが大変ですが、Praha城も眺望出来るため、かなり絶景です。  まずはひたすら坂道/階段を登りPraha城へと来てみました。  この暑さで階段を登るのはかなりしんどい。。。 お城の建物内部は有料ですが、敷地内へは誰でも入る事が出来ます。  美術館等も多くあるので、このプラハ城一帯だけでも一日過ごす事も出来そうです。 ちなみにプラハ城付近からの眺めは一番最初の画像を参照ください。  歩いてお城から下り、次はPetřínská rozhledna(ペトシーン展望タワー)へと向かいます。 ペトシーン展望タワー自体は60m程と、そこまで大きくないのですが、このタワー自体、ペトシーンの丘、という丘の上にあるので、なかなか高いところからの眺望を楽しむ事が出来ます。 ペトシーンタワー  ペトシーンの丘までは、歩いても行く事が出来ますが、ケーブルカーでも向かう事が出来るので そちらで向かいます。因みにこのケーブルカー、市内の一日乗車券も使用する事が出来ます。  ペトシーンタワーはエッフェル塔にインスパイアされたチェコ人が建築したタワーで、100年以上も前に建造されたそうです。 階段を登り、中展望台と、高展望台の2つがありますが、是非高展望台まで足を運ばれる事をオススメします。 高展望台は狭く、また窓が多くあるので開放感はありませんが、そこから見るプラハの街並みは絶景そのものです。 プラハ城を望む 旧市街を望む。センターがカレル橋  絶景です。但し高展望台までの道のりはなかなかスリ

Bierreise Czech 2014 6: Staropramen Granát

イメージ
プラハへと戻ってきました。 クルムロフののんびりとした雰囲気とは違って、非常に賑やかな雰囲気です。 ちょうどバス停のそばに大手醸造所があるので、併設のレストランに行ってみました。 当サイトでも紹介した事のあるStaropramenの醸造所です! 地下鉄のAnděl(アンジェル)駅のそばなのでアクセスも便利。 この醸造所にはVisiter Centerなるスタロプラメンの博物館や、ショップ、テイスティングサロン、更には直営のレストランもあるので、お土産を買ったりビールを飲みに来るにはいいかもしれません。  Visiter Centerは行かずに、今回はショップでグラスを購入してからレストランで一杯飲むことにしました。 スタロプラメンの様々なビールを飲むことが出来るので、非常に楽しみです。  タップもスタイリッシュ! 幾つかのビールは先日既に紹介したので、今回はGranát(グラナート)というビールを紹介します。  Granát(グラナート)とは、所謂宝石のガーネットの元になる鉱石の事で、その鉱石の色をしている事からその名前がついています。 1884年からあるレシピを元に作られている歴史あるビールだそうです。  Granátは専用のグラスでサーブされます。 味は比較的マイルド。 若干の苦味と、ちょっとしたロースト麦芽の風味を感じる事の出来るビールです。  基本的にチェコでもビールといえば「ラガーかダークラガー」の2種類がレストランに置いてある事が多く、Granát等特殊なビールはなかなかめぐり合う機会が多くないかと思います。  そういう事も考えると、このレストランに来て色々なビールを試してみるのもいいかと思いますよ! 因みに、チェコ料理ではなくパスタを食べましたが、料理も美味しかったです。 ●○Staropramen Granát ○● Brewery: Pivovar Staropramen Location: Praha,Czech Website:http://www.staropramen.com

Bierreise Czech 2014 5: Staropramen Nefiltrovaný

イメージ
翌朝も良い天気。 朝七時前から散歩をしてみました。  どこを歩いても絵になるチェスキークルムロフ。 数時間あれば見てまわれてしまいますが、一日ゆっくり滞在しても十分に楽しむ事が出来ました。 ■チェコ語の気になる■ ちなに余談ですが、Český Krumlov(チェスキークルムロフ)のČeskýは「ボヘミアの」という意味で、Český Krumlov(チェスキークルムロフ)はボヘミアのクルムロフ、という意味になります。というのも南部のモラビア地方にも同名の街があり、こちらはMoravský Krumlov(モラヴィアのクルムロフ)と呼ばれています。 ただ一方で、先日訪れた街はČeské Budějovice(チェスケー・ブジェヨヴィツェ)と、こちらもボヘミアのブジェヨヴィツェという意味なのですが、ブジェヨヴィツェはČeské(チェスケー)、KrumlovはČeský(チェスキー)。末尾が若干異なります。 スラブ語系の言語は格変化が多い事で知られますが、このチェコ語もそのうちの一つ。 ボヘミアの、という形容詞は、後続の名詞が男性名詞の場合は-y、女性名詞は-á、中性名詞は - éとなるようです。(もちろん他の変化をする形容詞もあるようです) この事を考えると、  Český Krumlov =Krumlovは男性名詞 České Budějovice =Budějoviceは中性名詞 また、チェコ共和国を意味する、 Česká republika は、Republikaが女性名詞となるのではと思います。 残念ながら私自身チェコ語は挨拶程度の知識しかないため、解釈が間違っていたらごめんなさい。  私みたいに旅行をしていて疑問に思った方がいるかと思いますが、日本語でこの説明をしているサイトがありませんでしたので、ここでご紹介します。 さて、話はそれましたが、この日はプラハへと再び戻ります。 ただ、普通に鉄道で帰ると、昨日みたいなバス代行で乗り換えたり非常に面倒でしたので、 バスを予約してバスで帰ることに。 バスでも値段はほとんど変わらないし、何より早い! Student Agencyというチェコ国内で充実し