Trumer Imperial Pilsner


Wienのスーパーで見つけたビール好きを唸らす商品。

その名もBOCKBIERBOX(ボック ビア ボックス)。

オーストリアにある9つのPrivatbrauerei(マイクロブルワリー)が送り出すBock(ボック)を
一つの箱にまとめた、宝箱のような商品です。

中々スーパーなどでは手に入りにくいマイクロブルワリーのビールを飲むことが出来るのは
もちろん、中にはこんな簡単なブックレットも入っています。


 各醸造所/商品のプロフィールや、醸造所の最高責任者のコメント等を知る事が出来ます。

いい買い物をしたなぁと思いつつ、こういった商品が日本にもあると面白いななんて思いました。

 さて、今日は早速ですが、Bockbierboxに入っているビールを一つ紹介します。

Trumer Imperial Pilsner(トゥルマー・インペリアル・ピルスナー)。


Trumer Privatbrauerei(トゥルマー・プリヴァートブラウエライ)は、Salzburg(ザルツブルク)の北15kmほどの所にあるObertrum(オーバートゥルム)にあるマイクロブルワリーです。

企業哲学なるフィロソフィーを持っており、人(従業員/お客さん)を大切にし、先進的な技術と長年培った伝統技を元に素晴らしいビールを届けたいというモットーで経営をされているそうです。websiteを見るだけでもモダンで革新的な醸造所であることが伺えます。

醸造所の歴史は1601年に大司教Wolf DietrichがObertrumでの醸造権を認可した事から始まります。その後長い歴史の中でSigl(ジーグル)家の元、醸造所は拡大して行き、Josef Sigl Ⅴ(ヨーゼフ・ジーグル5世)の時に醸造所は近代化を図り、醸造設備が拡大整備される事になります。

1972年にはWeizengold※という製品が大ヒットして、Bayerischer Bierorden(バイエルン・ビール勲章)というビール醸造にかかる栄誉ある勲章を受章しました。
この勲章は基本的にはバイエルン州(ドイツ)の醸造所に与えられるもので、後にも先にもオーストリアの醸造所でこの勲章を受章したのはTrumer醸造所だけです。

 その後も数々の賞を受賞し、今話題の醸造所というこのTrumer Privatbrauerei。
 
今回頂いたTrumer Imperial Pilsner(トゥルマー・インペリアル・ピルスナー)は、様々なアロマホップを用いており、非常に風味豊かな味わいが楽しめる。Bockといってもそこまでアルコールの高さは感じないビールでした。

 ※ちなみに、Weizengold、どっかで聞いた事のある名前だと思ったら、Trumer醸造所に程近い、Salzburgにある大手メーカーStieg(シュティークル醸造所)にも同じブランドがありました。
TrumerにこのWeizengoldが現在のラインナップに見当たらないと思っていたら、ブランドはStiegl醸造所に売却されたようですね。納得しました。



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