Bierreise 2009 Germany&Scandinavia13:Störtebecker Roggen weizen


翌日はJena(イエナ)で用事。

この日、Jenaでイベントが開かれていた都合上、街の中に宿をとることが出来なかったので、
近郊にあるGolmsdorfという街のPensionに泊まることになりました。

Jenaから電車で十数分のPorstendorfから田舎道を歩いて2.5km!!
非常に牧歌的な所にあるお宿で3泊します。

今日もStörtebecker(シュテルテベッカー)のビールを紹介します。
Roggen Weizen(ロッゲン・ヴァイツェン)。初めて聞く人も多いと思いますので、軽く説明を・・・。

Roggenbier(ロッゲン・ビアー=英Rye Beer(ライ・ビアー))とは、日本語で「ライ麦ビール」を意味し、原料にライ麦を使用したビールの事を言います。

ドイツでは15世紀以前までは広く醸造されていたスタイルのビールであったそうですが、穀物の凶作等の影響で、ライ麦のパンへの使用が優先された事と、1516年にバイエルンで公布されたビール純粋令(ビールの原料を、水・モルト・ホップ・(後に酵母)のみに定めた法律)の登場により、ライ麦ビールは姿を消してしまいます。

500年以上たった1988年に、バイエルン地方のSchierling(シアリンク)にあるThurn und Taxis(トゥルン ウント タクシス)醸造所で、Schierlinger RoggenというRoggenbierが発売され再び日の目を見ることになります。それ以降、それほど多くはないものの、Roggenbierは少しずつスペシャリティービールとして広まりつつあります。日本でも岩手の地ビール醸造所であるベアレンがRoggenbierを醸造しているそうです。

因みに余談ではありますが、ライ麦のフィンランドとエストニアにはSahti(サーティ)と呼ばれるRoggenbierタイプのビールが醸造されています。フィンランドでは南部のTampere(タンペレ)、エストニアではSaaremaa(サーレマー島)で主に醸造されていて、主に大手醸造所でなく個人が家で醸造するのが普通だそうで、中世ヨーロッパを思わせる、伝統あるビールといった感じがします。サーティにはジュニパー(蒸留酒のジンに香り付けをしている植物)の枝や木の実を添加し、独特なフレーバーが楽しめるそうで、訪れた際には是非飲んでみたいビールです。

話は戻ってStörtebeckerのRoggen weizen。
小麦とライ麦両方を用いて作られるこのビールは、やや濁りがかった茶色のビールだ。
味はロースト麦芽のようなやや香ばしい香りと、ヴァイツェンのフルーティーな味が合わさって、ややマイルドな味わいがありました。
このような新たなフレーバーのビールと出会うと、ビールの奥深さをより感じてしまいます。

●○Stralsunder:Störtebecker Roggen Weizen○●
Brewery: Stralsunder Brauerei
Location: Stralsund,Germany
Website:http://www.stoertebeker.com/

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