Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 17:Ehringsdorfer:Urbräu


ワイナリーでゆっくりした後は、ドイツ中部のThüringen州にあるWeimar(ヴァイマー)へと向かいます。
日本では、ワイマール憲法とか、シラー・ゲーテ等の文化人ゆかりの地として有名です。
 のほほんとした雰囲気が町中に漂い、落ち着いた気分になります。
Kulturstadt(文化都市)との名前の通り、どこか文化に富んだ雰囲気が漂います。

Weimarと言ったら何と言ってもGoetheとSchiller。
街には立派な銅像が建っています。

ここWeimarにも醸造所があり、街の南のEhringsdorf(エーリンクスドルフ)でビールが醸造されています。

今日紹介するのはWeimarの地ビールであるEhringsdorfer「エーリンクスドルファー」。

1840年にRichard Heydenreich(リヒャルト・ヘイデンライヒ)によりRittergutsbrauerei(リッターグーツ・ブラオエライ)として創業。Rittergutとは、税免除などの特権が与えられた領土の事を指すそうで、そのRittergutに建てられた醸造所であるため、上記のような名前が付けられたそうです。

その後はHeydenreich一族の経営の元、年々ビールの製造量は増加し、それに伴い、醸造設備の近代化も進みました。

しかしながら二度の大戦を経て、Ehringsdorfer Brauerei(エーリンクスドルフ醸造所)の醸造量は激減することになります。

戦後はKonsumbrauerei Weimar-Ehringsdorf(コンズームブラウエライ・ヴァイマー・エーリングスドルフ)という名前に、更に東西統一後はWeimar Brauerei(ヴァイマー醸造所)という名前に姿を変えます。社会主義から資本主義という大きな体制の変化に付いていくことが出来なかったためか、残念ながら1994年に醸造所は倒産申請をし、Ehringsdorfから醸造所は姿を消すことになります。

1998年に、Pößneck(ペスネック)にあるRosenbrauerei(ローゼン醸造所)が救世主として現れ、Weimar醸造所の跡地を競売で購入し、2003年に再びビールの醸造を始めました。
一度はWeimarから姿を消したEhringsdorfer醸造所ですが、10年の月日を経て、現在Weimarを中心とする地域でトランプがシンボルのEhringsdorferのビールを頂けるようになりました。


現在のラインナップは

  • Ehringsdorfer Urbräu(ウアブロイ:ピルスナータイプ)
  • Ehringsdorfer Ritterbräu(リッターブロイ:琥珀色をしたビール)
  • Ehringsdorfer Bonifatius Bock(ボニファティウス・ボック)
  • Ehringsdorfer Colabier(コーラで割ったビール)
Ritterbräuは1863年から1946年まで製造されていたブランドだそうで、半世紀ぶりの復活となりました。。味は新たに作り直したそうで、ブランドは古くとも、味は一新されている。その為、醸造所のウェブサイトの紹介欄にはGenießen Sie eine neue alte Bierspezialität(新しい、古い名物ビールをお楽しみください)と書かれている。

因みに今回飲んだのは、Ehringsdorfer Urbräu(ウアブロイ)
 淡色のピルスナータイプのビールです。
味は苦味がそこまで強くないですが、味がしっかりと感じられ飲み応えがありました。
非常に喉が渇いていたので、一気に飲み干してしまいました。

因みにEhringsdorferのシンボルマークとして、グラスにトランプが描かれているのですが、これってどんな意味があるのでしょうか。気になるところです。
●○Ehringsdorfer:Urbräu○●
Brewery: Ehringsdorfer Brauerei
Location: Weimar, Germany
Website:http://www.ehringsdorfer.de/

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