ビアコンペティション---箕面ビール 国産桃ヴァイツェン

先日、Engelの記事で、様々な賞について紹介しました。

私自身も地ビールや海外のビールで、「モンドコレクション金賞」や「○×賞を受賞した」等々の記述をよく見ますが、一体どういう賞なのかよくわからないままでした。

これを機に、少し調べてみる事にしました。

まずはEngelが受賞した賞を詳しく調べてみましょう。

1: Brauerei des Jahres(今年の醸造所大賞)
”ドイツの醸造所に与えられる「最高峰」の賞"
2008年より国の機関であるBundesministerium für Ernährung, Landwirtschaft und Verbraucherschutz(栄養・農業・消費者保護省)により主催されている賞。
2008年から催されていており、いわばドイツのNo.1の醸造所を決める賞のようです。
賞の対象となるのはDLG(Deutsche Landwirtschafts-Gesellschaft(ドイツ農業協会))の品質審査を通過した醸造所だそう。
ちなみの2012年の大賞はバイエルンのSchlossbrauerei Maxlrain(シュロスブラウエライ マクスルライン)だそう。http://www.dlg.org/bundesehrenpreis_bier.htmlのサイトで確認できます。

2: Brauring Qualitätssiegel(ブラウリンク)
"ドイツの「地ビール大賞」"
Brauring(ブラウリンク)とはドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)のPrivatbrauerei(小規模醸造所)の保護のために作られた団体です。Heineken,Carlsberg,AmBevなど、世界の超大手ビール会社などが台頭する中、小規模な醸造所が存続し、ビールの多様性を守る事を基本理念としています。
現在、この団体はドイツ語圏三国+ノルウェーの100以上ものPrivatbrauereiが加入しています。

 この賞の受賞条件は、上記に挙げたような大手企業等の出資がないPrivatbrauereiに限るとしており、いわば日本の地ビール大賞のようなものです。

こちらがBrauringのサイト:http://www.brauring-kooperation.de/

3:European Beer Star(ヨーロピアン ビア スター)
"世界のビアコンペティション"

こちらはドイツに留まらず、世界規模のビアコンペティション。2012年で9回目を迎えるそうです。
主催は、Private Brauereien Bayern e.V(バイエルン小規模醸造所協会)、Private Brauereien Deutschland e.V(ドイツ小規模醸造所協会),Association of Small and Independent Breweries in Europe(欧州小規模醸造所協会)で、そのサポーターには日本のJapan Craft Beer Association(日本地ビール協会)がいたりと国際的。
賞は欧州を起源とするビールの種類で49のカテゴリーで分けられており、受賞する国もアメリカ・ラトヴィア・ドイツ等々様々。2011年には小西酒造のスノーブロンシュがベルジャンウィート部門で、2010年にはコエドの紅赤が麦意外の穀物を使用した下面発酵部門で、それぞれ金賞を受賞しており、日本の醸造所もプレゼンスを発揮している。
世界から1000以上も超えるビールが出展されるのだが、中にはドイツで大手のPaulaner等も賞を受賞しており、前者の2つとは違い、大手も参画しているコンペティションのようです。

こちらがeuropean beer starのサイト:http://www.european-beer-star.com/

このように色んな賞があるわけですが、まだまだ世界には色々なコンペティションがありますので、これはまたの機会に紹介いたします。

今日紹介するのは箕面ビールの国産桃ヴァイツェン
日比谷公園内にある日比谷サローで頂きました。
ヴァイツェンベースのフルーツビールですが、それほど甘くなくさっぱりとした味わい。
和歌山の桃をふんだんに使った夏季限定ビールだそうです。

●○箕面ビール 国産桃ヴァイツェン○●
Brewery: Minoo brewery
Location: Minoo, Japan
Website:http://www.minoh-beer.jp/

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