Celis White- 神秘の国 みちのく-6 岩手




1998年 夏 浄土ヶ浜。 

この時初めて東北中を大旅行して、東北が好きになった。
また、この旅行が自分の人生の中でも一番といえるほど心に残っている。

2012年。
そんな昔を懐かしみながら旅行しても、大きく様変わりしているところがあった。

三陸海岸の浄土ヶ浜を訪れたときは、自然の風景は何も様変わりしていないように思えた。
ただ、あの時浄土ヶ浜を回れたスワンボートももうなく、静かな風景だった。

震災から1年半。まだまだ活気を取り戻すのは時間がかかりそう。


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 今日紹介するビールはCelis White
 世界でも知られるベルジャンスタイルのwitbier(ホワイトビール)だが、
少し歴史を見ると面白いので見てみましょう。

Celisの名前は、消滅しかけていたWitbier(ヴィットビア=オランダ語でWheat beerを意)を20世紀の中ごろのリバイバルさせた立役者として知られるPierre Celis(ピエール セリス)に由来します。
Pierre CelisはベルギーのHoegaarden(ヒューガルデン)という街の出身。街の名前からビール好きの方なら「ハッ」とする方もいらっしゃるかもしれませんが、そう、ピエールセリス今や全世界で有名なベルジャンホワイトの代表格といえる「Hoegaarden」の生み親なのです。

それでは、Celis Whiteとは何なのか。

ピエールセリスは、Witbierを復活させ、Hoegaardenは着実の売り上げを伸ばすと、醸造所もBrouwerij de Kluisという名に変わり、醸造所も順調に拡大を続けていた。
しかし、1985年に醸造所は火災に遭い、自力で醸造所を復興できなくなる。やむなく、といったところか、大手のInterbrew醸造所が手を差し伸べ傘下に入る事になる。

これ以降、ピエールセリスの意志とは逆の、より大衆向けにHoegaardenが製造されるようになり、味が変わってしまった、と彼自身嘆いたようだ。

そこで、ピエールセリスはセリス醸造所をアメリカのAustinに設立し、そこでCelis Whiteの醸造を再開。しかしここもまた、米大手のMiller醸造所に買収されてしまい、その後閉鎖されている。

その後は、Michigan Brewing CompanyがCelis Whiteの醸造を続けていたが、こちらも2012年に閉鎖。

そんな激変の歴史を生きてきたCelis Whiteは今、ベルギーのBrasserie Van Steenbergeで醸造されるだけのようだが、2012年にCelis WhiteはCelis一族に戻される事になり、アメリカのAustinで「Celis Brewery」がCome Backする事になったみたいで、今一番の注目である。
Celis WhiteというビールにかけたPierre Celis氏の思いが、この激変の歴史に強く現れているような気がする。
味はHoegaardenより、よりフルーティーでホワイトビールならではの"柑橘系"の香りが楽しめる。
 "Celis Brewery"で出来た、Celis Whiteを是非飲んでみたい、今はそう思う。

●○Celis White○●
Brewery: Brasserie Van Steenberge
Location: Ertvelde,Belgium
Website:http://vansteenberge.com/



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