Bierreise 2009 Germany&Scandinavia 2:Landskron:Kellerbier

滞在二日目は用事を済ませつつ、街を散策。

因みに、この写真、ポーランドから撮りました。
日本の感覚からだと想像しにくいですが、ナイセ川にかかる150m程の小さな橋を渡ればすぐポーランドの町ズゴジェレツなんです。
▲ポーランド側からみたゲルリッツ。
戦前は、対岸の町も同じ「ゲルリッツ市」でしたが、戦後、オーダーナイセ線がドイツ・ポーランド間の国境になると、対岸はズゴジェレツという違う国の街になってしまいました。

戦後は長年「違う国の」街として発展を続けてきた訳ですが、シェンゲン協定により、両国がパスポートコントロールなしで行き来が出来るようになると、両町の交流は非常に活性化されてきており、ドイツのゲルリッツ、ポーランドのズゴジェレツではなく、EUの「ひとつの都市」として、今後発展していく事になりそうです。

そう考えると、次第にEU内には「国」といった概念が少しずつなくなってきているのかも知れませんね。

さて今日はLandskronのKellerbier(ケラー・ビア)を紹介。


まずはLandskron(ランズクローン)の簡単な解説です。

Landskronbrauerei(ランズクローン醸造所)は、1869年にゲルリッツで創業した醸造所で、現在も地元に根付く、ゲルリッツの地ビール的醸造所です。
戦後は東ドイツ政権の元、1959年に国の資本参加し、1972年には完全に国営化されました。東ドイツでは、Reinheitsgebot(ビール純粋令)を守らないビールが多々製造されたが、90年代に東西ドイツが統一されたのを機に、再び純粋令にのっとってビールを醸造するようになり、1992年に再び民営化されました。

醸造所のスローガンの一つになっている"(k)östlichste Privatbrauerei Deutschlands"は、言葉を巧みに使った素晴らしいもので、östlichste(最東)とköstlichste(最高に美味しい)という二つの用語を織り交ぜている。つまり「ドイツでも最高に美味しい醸造所」とも「ドイツ最東にある醸造所」とも意味を捉えることが出来るわけです。

因みに"Landskron"とは、ゲルリッツ市にある、420m程のシンボル的な山であるLandeskrone(ランデスクローネ)からきています。
今日紹介するのはLandskronのKellerbier(ケラービア)。
少しレトロなエチケットには、ゲルリッツの醸造所の鳥瞰図が描かれています。

ケラービアは無濾過ビールで、全体的に濁りが感じられるビールです。
意外と口当たりがよく、喉が渇いていたのでぐいぐい飲み干してしまいました。

●○Landkrone:Kellerbier○●
Brewery: Landskron Brauerei
Location: Görlitz,Germany
Website:http://www.landskron.de/

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